「苦しかったときの話をしようか」 森岡毅氏 書評・レビュー

 

こんにちは、ゆいです。

USJの再建でも有名なマーケター、森岡毅さんの著書「苦しかったときの話をしようか」のレビューを書いていきたいと思います。

 

目次

「苦しかったときの話をしようか」の内容

 

ビジネスマンの森岡氏が我が子のために書いた本。

「この世界は平等ではないし残酷」
「それでも自分の人生は自分で選ぶことができる」

という綺麗事なしの本質を、鋭い指摘と愛情に満ちた言葉で教えてくれる本でした。

本書の目次
はじめに 残酷な世界の「希望」とは何か
第1章 やりたいことがわからなくて悩む君へ
第2章 学校では教えてくれない世界の秘密
第3章 自分の強みをどう知るか
第4章 自分をマーケティングせよ!
第5章 苦しかったときの話をしようか
第6章 自分の「弱さ」とどう向き合うのか?

特に5章で語られる、森岡氏自身が仕事でもっとも苦しかったときのエピソードは、仕事や部下に対する森岡氏の想い、プロフェッショナルとして働くことの厳しさ、泥臭い努力を正直に語ってくれています。仕事の厳しさ、1日1日のを乗り越えるための泥臭い努力、戦略的思考を持ってやり抜くことの大切さが、迫力をもって伝わってきました。

本書の印象に残ったところをご紹介していきたいと思います。

 

印象に残った箇所

自分の人生は「自分で選ぶことができる」

「この世界は残酷だ。しかし、それでも君は確かに、自分で選ぶことができる」

 

強烈に印象に残ったのが、冒頭のこのメッセージでした。確かに、世の中ってつくづく不平等だと思います。

経済的に恵まれた家庭に生まれる人もいれば、そうじゃない人もいるし、ルックスに恵まれる人もいれば、そうじゃない人もいます。これまで社会で生きてきて、それは身にしみて感じます。

でも、実は今は「労働者」から「資本家」に簡単に階級移動することも、自分でビジネスを立ち上げて、会社や組織に属さなくても自分で好きな人生を選ぶことができる。

でも「選べる」んだっていうことに、私も長い間気づくことが出来ませんでした。好きなことをして生きられるのは、ごく一部の才能や能力のある人だけだと思っていたから。

本書で冒頭に力強く指摘してくれていたように、まずは「選べる」ということに気づくことが本当に大事だと改めて思いました。

 

自分と向き合うことの大切さ

”わかる”ということは、何がわからないのかを、わかることである。君の不安は、わからないことをずっと放置してきた”うしろめたさの闇”から溢れ出てきている。

 

自分が何をしたいのか、自分が何を求めているのか、私も長い間わからなかったし、就職活動のときに初めて本格的な自己分析をやって、自分について何も知らなかった事実に愕然とした記憶があります。

今の日本の教育や社会は、「みんなと同じ」であることを求めるから、自分が他の人と比べて違うことや、本当は何を望んでいるのかを、真剣に考える機会ってほとんどないんですよね。

だけどやっぱり、自分について知ることは本当に大事だと、社会人になってから思います。自分の人生をどうしたいのか、知っているのは自分だけ。だからこそ、自分の気持ちに向き合う習慣を作っていくことは、すごく意味があると思いました。

 

 

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