【ラオス滞在記】ルアンパバーンで人生の豊かさを学んできた。価値とは相対的なもの、という話。

こんにちは、ゆいです。

先日、ラオス在住の友人のところに4泊5日でふらりと遊びに行ってきました。

今回滞在したのは、世界遺産都市 ルアンパバーン。

落ち着いた街並みと、ゆったりとした時間が流れるとても素敵な場所でした。

今回は、ラオスでの面白かった体験をシェアしつつ、後半からそれに関連してビジネスの話もしようと思います。

サクッと読めてビジネスのヒントにもなると思うので、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

世界遺産都市 ルアンパバーン

ラオスは、1953年にフランスから完全独立した社会主義国家。

産業の中心は農業で、就労人口の7割は農業に従事していますが、経済の主力は水力発電による電気の輸出や、金などの天然資源の輸出です。

「東南アジア最後の秘境」とも言われていて、現地を訪れた旅行好きの友人たちに、「絶対行った方がいいよ!」「ラオス一番好きな国!」と勧められていたので、いつか行ってみたいな〜と思っていました。

今回の滞在はルアンパバーンだけでしたが、個人的にはとても好きな国でした^^

のどかで、ゆっくり流れる時間。

素朴で優しくて愛らしい現地の人々。

安くて美味しいごはん。

以前行ったブータンに少し似てるけど、また違う空気感。

ほんとーーに何もないんだけど、それがこの町の魅力で、「この世界にこんな場所があってよかった」って思うような、そんな素朴で豊かな時間が流れていました。

プーシーの丘から臨むルアンパバーンの街並み。ゆったり流れるメコン川と朝日がとてもきれい。

ルアンパバーンのランドマーク的な高級ホテル。ハイシーズンでも2万円程度、オフシーズンなら1万円もしない。

仏教の教えが強く根付いたラオスの人たちにとって、人生の目的は「徳を積むこと」。そして、その徳を積むための方法の1つが、毎朝5時半〜6時半頃から実施される托鉢。

お寺に入れば食事と教育の機会は保証されているので、お寺は社会のセーフティネット的な役割も果たしている。托鉢を見学したり、お布施に参加する観光客もたくさん。

お布施は炊いたお米やお菓子が中心。日本のJICAが技術協力しているそう。托鉢してる行列のすぐ横に、不要なお布施を捨てるためのゴミ箱が置いてある(笑)ツッコミどころ満載でも、細かいこと気にしない大らかさ、個人的にはとても好きです(笑)

托鉢を実施するお坊さんと見学する観光客で、朝5時半からこの活気。托鉢、かなりラオス経済に貢献してる(笑)

托鉢以外に徳を積む方法、「カゴの中に囚われている鳥を解放する」。カゴの中に小さなつがいの鳥が2羽入れられていて、1カゴ300円で購入すると鳥を解放できる。なんというビジネス(笑)

早朝の托鉢見学の後に食べた、屋台のバインミーが絶品。これで200円くらい。最高です(笑)

市場で売ってる生搾りみかんジュース。安くて美味しいごはんもラオスの魅力。

街中には、ナンバープレートのない車がちらほら。電気自動車は、法律が未整備のため、ナンバープレートの装着義務がなく、ある意味家電と同じ扱い(笑)「ルールが整備されてないからやらない」じゃなくて、「とりあえずやってから考える」ラオスのカルチャー、個人的にはとても好き。

ルアンパバーンに来たらぜひ訪れて欲しい、クアンシーの滝。コバルトブルーの水がとても綺麗!中にはビッグサイズのドクターフィッシュがいます。

エレファントキャンプで、ゾウの背中に直乗りして、メコン川にダイブするアクティビティにチャレンジ。頭しか捕まるものがなくて落ちそう。最高にスリリングです(笑)

ゾウの背中に乗ってメコン川に入水。ゾウは水深数十メートルの川も泳いで対岸まで渡れるんだとか。すごい。

ゾウかなり揺れるし高さもあるのに、この状況でゾウの背中に立ってるゾウ使いのお兄さん凄すぎる!笑

背中に乗せてもらったゾウがとても可愛い。ゾウが叩かれたりすることもなく、とても大切に扱われていて、それも良かった。ラオスに来たらゾウ体験おすすめです。

客引きゼロの超落ち着いたナイトマーケット。隣国のタイやベトナムとは全然違う(笑)

本当に誰も売り込んでこない。全然売る気ない。別に売れなくていいらしい(笑)

夜ごはんのマーケットも客引きゼロ(笑)観光地価格だけど、お腹いっぱい食べて飲んで一人1000円もいかない。

ふらっと入ったカオソーイ屋さん。これも200円くらい。外の景色ものどかでとっても豊かな時間。

そしてラオスはグルメ王国です。現地の屋台ヌードルから洋食まで、とても安くて美味しい。水牛のチーズやアイスクリームを作っている農場カフェがあって、ローカルチーズも満喫してきました。

ここに紹介したのはごく一部ですが、現地のご飯やアクティビティを楽しんだり、ラオスの政治家さんたちとの飲み会に参加させてもらったり、本当に楽しくて良い経験でした。

短い滞在で知れることはごく一部だけど、「こんな世界もあるんだな」という事例や空気感を体験できるのは、最高に面白くて好きです。

知っている世界が増えるほど、日本の良さもわかるし、視野が広がって物事の面白さをたくさん発見できるようになる。

もし今いる世界や日常が「つまらないな」と思ったら、何でも良いので今までとは違う行動をしてみたり、違う世界を見に行ってみてください。

人生は行動しないと面白くならないし、逆に言うと行動すればするほど面白くできるのが良いところ。

 

「価値」とは相対的なもの

ここからは、ちょっとビジネスの話を。

旅先で何に価値を感じるかは人それぞれですが、私が個人的に感じたラオスの一番の魅力は、「何もないからこそ生まれる、のどかでゆったりとした時間」でした。

ラオス、本当に何もないんですよ。言葉を選ばずに言うと。笑

でも、それが良くて。

現地の人にとっては「何の変哲もない普通の日常」なんでしょうが、例えば普段東京やニューヨークのような忙しない都会に住んでいる人にとっては、ラオスののどかな風景やゆったり流れる時間は、人生の豊かさを感じられる最高のコンテンツなんですよね。(私も最高に癒されました)

欧米からの旅行客が多かったですが、みんなそれぞれテラスのカフェでぼーっとしたり、のんびり読書したり、散歩したりして、ゆったりとした時間を楽しんでいました。

価値って、相対的なものなんです。

誰かにとっては、「当たり前のもの」「つまらないもの」でも、別の人にとっては「魅力的なもの」「お金を払ってでも体験したいもの」になる。

だからこそ、自分が持っているものの「価値」は、自分では気づきにくい。

私も仕事柄ビジネスの相談に乗る機会が多いですが、「何か始めたいけど、自分にはこれといって人の役に立てるような知識やスキルもなくて…」と立ち止まってしまう人、とても多いです。

でも、自分では「当たり前」だと思っているちょっとした知識や経験が、他の人にとってはとても価値があることは多いんですよね。

(ラオスの人たちも、欧米の観光客が「何もないのどかな風景やゆったりとした時間」に価値を感じているなんて、普通に生活してたらわからないと思う笑)

たとえば、私は先週北海道のニセコに行っていたんですが、ニセコのパウダースノーを求めて、東南アジアや世界中から旅行客が集まります。

ニセコでは当たり前の「雪」や「寒さ」は、それがない地域の人たちにとっては、お金を払ってでも体験したい価値。(逆に、私は日本の寒さに飽きて、暖かい気候とビーチを求めて同じ時期にオーストラリアに行っていました笑)

これは、個人の知識や経験についても同じです。

先週ニセコに滞在していた際、現地で何年も観光関連のお仕事をしていた方に、現地を案内していただきました。

彼が経験してきたことやニセコについて感じていることについてお話を聞けたのは、めちゃめちゃ面白かったし、非常に勉強になりました。

(たとえば、
 ・どんなお客様が多い?
 ・どんな要望が多い?
 ・ニセコで働いていてびっくりしたことはある?
 ・ニセコに滞在する富裕層は何にどのくらいお金を使うの?
 ・富裕層を接客する上で大事なことは?
 ・どんなきっかけでニセコの人気に火がついたの?
 ・今後ニセコはどうなっていくと思う?
 ・今何が足りてない?何に課題を感じている?
 ・どんなサービスは需要ありそう? など)

これ、ニセコでのビジネスに興味がある人だったら、お金払ってでも聞きたい話だと思うんですよ。何年も現場の第一線で、ニセコの変化やお客様を間近で見てきた方のリアルな話。実際、めちゃめちゃ面白くて勉強になりました。

でも、ご本人はその価値に気付いていなくて、

「自分で独立したいけど何から始めたら良いでしょうか?」と言ってる状態。

「いやいや。今私に話してくれた知識・経験を、他の人に教えてあげたり、現地を紹介するビジネスツアー組んだら、普通にノーリスクでビジネススタートできると思いますよ」と真面目に思いました。(ビザスクとかでも、気軽にいろんな業界の方にアポ取ってお話聞けるサービスありますしね)

これはこの方に限った話ではなくて、

・特定の地域に長く住んでいる
・特定の業界や分野で仕事をした経験がある
・特定の分野の人のニーズを把握している

こういう知識や経験は、本人は「当たり前」だと思っていることが多いけど、他業界の人にとっては、物凄く知りたい情報だったりします。

本人は気づいていない価値が、この世界には本当にたくさんあります。

最近も、働く女性向けの支援事業をしている友人と話していたんですが、

たとえば、

・子どもが長期の病気で入院した経験

・仕事と育児の両立のために、シッターさんや家事サービスを活用した経験

・仕事と育児を両立させるためのタイムマネジメント方法

・インターナショナルスクールや受験について調べた知識

・子どものアレルギーを改善するために色々調べて改善させた知識

・特定の業界での勤務経験、など

こういう情報は、他の働く女性からもすごく求められていて、

「気軽にコンテンツとしてシェアできるようにしたり、話が聞ける仕組みを作ったら、他の人の役にも立てて感謝されるし、自分の知識・経験を活かした副収入にできるよね!」

という話で盛り上がっていました。

「みんな気づいてないけど、みんな価値ある知識・経験をたくさん持ってるのよ」と。

(もし子どもが急に体調を崩して長期入院することになったら、同じ経験をした先輩ママに色々アドバイスを聞きたい!と思うでしょうし、初めて産休から復帰する女性は、先輩が「仕事と育児を両立させるためにどうやって効率化してるのか」話を聞きたいし、ある業界に転職を考えているなら、その業界で働いている人にリアルな話を色々聞きたい、と思うと思うんですよね。)

別に凄い実績や専門知識が必要な訳ではなく、「これ誰かの役に立つかもな」って思ったことは、コンテンツにして世の中に出してみると、価値は自分では気付けないからこそ、思いのほか喜ばれたり、実はニーズがあるんだ!ってことに気付けたりします。

なので、「過去こんなことで悩んでたな」とか、「この経験誰かの役に立てるかもな」と思う知識や経験があれば、ぜひコンテンツにして市場に出してみてください。(100円とか500円の有料noteくらいなら、気軽にトライしやすいと思います)

今回ラオスに滞在してみて、改めて「価値」は相対的なものだからこそ、自分の主観で判断せずに、「これは誰かの役に立つかも?」と思ったら、どんどん出していこう、と思いました。

そして、「自分にとっての日常」から外に出れば出るほど、世の中の面白さや「価値」を見つけやすくなるので、お金はどんどん「経験」に変えて、経験値を増やしていきたいなと思いました。

ということで、最近の近況のシェアでした。参考になれば嬉しいです。

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