こんにちは、ゆいです。
今更ながら、「嫌われる勇気」を読んでみたら、
とても良い内容だったので、要点をまとめてみました。
目次
アドラー心理学「嫌われる勇気」のサマリー
まずは簡単に、全体像から。
![](https://i0.wp.com/yukie009.site/wp-content/uploads/2019/01/a77d321f524cdc7f6827c8785eb0d6a7.png?fit=728%2C542&ssl=1)
順番に解説していきます。
まず前提として、アドラー心理学では、
全ての悩みは「対人関係」から発生すると考えます。
![](https://i2.wp.com/yukie009.site/wp-content/uploads/2019/01/da1566745d5ec1fbee2e18b46c3b1ade.png?fit=728%2C117&ssl=1)
結論を一言で言うと、幸せになるために必要なのは、
“自分は誰かの役に立っている”と感じられる貢献感を持つことと、
今の自分を受け入れて、前に進むための「勇気」です。
人間にとって最大の不幸は、自分を好きになれないこと。
「私は自分の所属する世界にとって有益である」
「私は誰かの役に立っている」
という「貢献感」だけが、
自分に価値があることを実感させてくれます。
人が「承認欲求」を持つのは、自分のことを好きになりたいから。
でも、承認欲求を満たす生き方には、自由がありません。
他者の期待に答えないといけないから、自分の望む生き方はできません。
でも貢献感を得るために、他者からの承認をもらう必要はないんです。
「共同体感覚」を持つことができれば、
そもそも承認欲求は生まれなくなります。
「共同体感覚」とは、他者を仲間とみなし、
そこに自分の居場所があると感じられること。
詳細は後で説明するので、
今は「アドラー心理学では、幸せになるためには、
対人関係において『共同体感覚』を持つことが大事なんだ」
ということだけ覚えておいて下さい。
![](https://i1.wp.com/yukie009.site/wp-content/uploads/2019/01/7978c9aaad16db631b8663d6caf000f2.png?fit=728%2C196&ssl=1)
ではまず、
アドラー心理学の大前提となる3つの考え方について説明していきます。
![](https://i1.wp.com/yukie009.site/wp-content/uploads/2019/01/9ac742002a5d5ca03b3ac18114e111e1.png?fit=728%2C193&ssl=1)
では、まず一つ目の「目的論」。
![](https://i2.wp.com/yukie009.site/wp-content/uploads/2019/01/b084339294d017a94af08064f680589e.png?fit=728%2C293&ssl=1)
アドラー心理学では、
過去の経験によって結果が生まれるのではなく、
目的が先にあって、目的を達成するのにあった理由付けをする、
と考えます。
この考え方を「目的論」といいます。
自分の嫌なところばかり目について、
自分を好きになれない、自信を持てないという人は、
短所に注目することでそれを言い訳にして、
対人関係を避けたいという深層心理がある。
そこにある本当の目的は、「人に嫌われたくない」ということ。
本当は挑戦したいのにいつまでもやらないのは、
挑戦してみて出来なかった自分を見るのが怖いから。
「本当はやればできる自分」の可能性を残しておくことが目的になっている。
l今の自分の「世界観」は、
これまでの人生の中で自分が選んできたものであり、
変えることができます。
しかし、多くの人は今の自分自身に不満を覚えながらも、
全く新しい自分になって新しい環境に晒される不安や恐怖から、
自分自身で「変わらない」という選択をしている。
でも、本当は、私たちは過去には縛られておらず、
これから先どんな生き方をするかには全く影響はないのです。
次の二つ目は、「横の関係」について。
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アドラー心理学では、
対人関係を上下の「縦の関係」ではなく、
対等な「横の関係」で捉えることを提唱しています。
「縦の関係」は、対人関係を上下で捉えるため、
自分が上に行こうとすると、周りの人たちが皆敵に見えてくる。
そして、仮に上に行っても、周りは敵にしか見えないので、
幸福感を感じることが出来なくなってしまいます。
「横の関係」を築けるようになると、周りの皆が仲間に見えてくる。
他人との比較ではなく、
「今の自分自身」より前に進もうとすることに価値があります。
また、人を褒めることにも注意が必要です。
もし褒められることに喜びを感じているとすれば、
それは「縦の関係」に従属し、
「自分には能力がない」と認めているのと同じこと。
褒めてもらうことが目的になると、
結局「他者の価値観に合わせた生き方を選ぶことになり、
自由な人生からは遠ざかってしまいます。
劣等感それ自体は悪いものではなく、
向上するためのモチベーションになる。
一方で、「劣等コンプレックス」は
自らの劣等感をある種の言い訳に使い始めた状態のことをいう。
他人との比較ではなく、
「理想の自分」との比較における劣等感が、健全な劣等感。
では、最後の前提条件、「自分の課題と他者の課題の分離」です。
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l他者の期待を満たすために生きてはいけない。
他者もまた、私の期待を満たすために生きているのではない。
相手が自分の思い通りに動いてくれなくても、それは当たり前。
承認欲求に捉われている生き方は、
自分の評価ばかり気にして、本当の意味で他人のことを見ていないので、
自己中心的な生き方。
「自己への執着」を「他人への関心」に変えていかないといけない。
「介入」ではなく「援助」。
例えば勉強は、子供が自ら解決すべき課題であり、
親が「勉強しなさい」と命令するのは「介入」。
援助は、大前提に課題の分離があり、横の関係がある。
本人が「自分は勉強できるのだ」と自信を持ち、
自ら課題に立ち向かえるように勇気づけるのが「援助」。
人が課題を前に踏みとどまっているのは、
能力の問題ではなく、純粋に「課題に立ち向かう勇気」
がくじかれていることが問題。
ここまでが、理解すべき前提となる3つの考え方です。
それでは、アドラー心理学の前提となる考え方を押さえたところで、
アドラー心理学のゴールである「共同体感覚」と、
共同体感覚を持つために必要な3つの要素について解説していきます。
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まず1つめの要素は、「自己受容」です。
![](https://i2.wp.com/yukie009.site/wp-content/uploads/2019/01/45d084700da692133aba3d8f5dc79a75.png?fit=728%2C299&ssl=1)
これは、今あるがままの自分をそのまま受け入れて、
前に進んでいこうという考え方です。
「目的論」のところでも話しましたが、
傷つくことを恐れて「変わらないこと」を選んでしまっているのは
私たち自身であり、
発展途上の自分を受け入れて前に進んでいく勇気が持てれば、
変えていくことができます。
経験にどんな意味づけをするかは、自分次第。
他者から認めてもらうことを目的に生きていても、
それは他者の期待する人生を生きることでしかなく、
幸せからは程遠い状態になってしまいます。
2つ目が「他者信頼」です。
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上述の通り、無条件に相手のことを信頼すること。
もし裏切られたらどうするんだ、と思われるかもしれませんが、
他者を信じるかどうかは「自分の課題」、
その結果どうするかは「他者の課題」なのです。
自分が変えられないことを心配して疑うことは、
他者を仲間だとみなす「共同体感覚」からは遠ざかってしまいます。
それに、何かを疑いの目で見れば、全てが疑わしく見えてしまう。
そんな人生って楽しくないですよね。
「他者信頼」によって得られるメリットの大きさを考えれば、
コントロール不能な他者の課題の結果を心配するより、
信頼すると決めてしまった方が
ずっと幸せで楽しい人生に近づきます。
最後が「他者貢献」です。
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自己中心的な人は、
「相手が自分に何を与えてくれるか」ばかりを気にしてしまいます。
しかし、幸福を感じるための貢献感は、
「自分が相手に何を与えられるか」を
考えて行動をしていった時に得られるものです。
一番大事なのは、
「自分が誰かの役に立てている」と感じられることなのです。
ここで一つ注意が必要なのは、
他者貢献は「自己犠牲」ではないということ。
自分の価値を実感するためにすればいいことなのです。
もし、誰かから理不尽な要求をされたら、
異を唱えてもちろん構わないし、
それで崩れる程度の関係性なら、
関係を結ぶ必要もないのです。
もし、自分が今いる学校や職場等で、理不尽だと思うことがあれば、
目の前の小さな共同体の常識に従うのではなく、
もっと大きな共同体に目を向ければ良いのです。
自己受容: ありのままの自分を受け入れ前に進む勇気
他者信頼: 他者を仲間とみなし無条件に信頼すること
他者貢献: 「自分が相手に何を与えられるか」を考え行動していくこと
これらの3つを行っていくことで、
「共同体感覚」を持てる様になり、
自分の望む自由な人生を生きながら、他者を仲間と感じ、
そこに居場所があるという所属感を得られるようになります。
これまでの話をまとめると、以下の様になります。
![](https://i2.wp.com/yukie009.site/wp-content/uploads/2019/01/f3b098c53f6ab31f4ec74718b69b2550-1.png?fit=728%2C503&ssl=1)
「嫌われる勇気」を読んで感じた”幸せになるために必要なこと”
ここまで読んで下さって、ありがとうございました。
情報が多くて分かりづらい部分もあったかもしれませんが、
私が「嫌われる勇気」を読んで、一番印象に残ったのは、
幸福とは、「貢献感」である
ということ。
これは、今までの経験からも、真実だな、と思った。
尊敬する経営者の方が、
「自分が辛い時こと、誰かを喜ばせることをする」
と言っていました。
それを聞いてから、
自信がなくなった時や、不安で元気が出ない時ほど、
誰かの誕生日会の幹事をやったり、お祝いをしたり、
友達の相談に乗ったりしていました。
その効果は絶大でした。
自分がしたことで、誰かが喜んでくれるのは、
本当に嬉しいし、気持ちも前向きになる。
誰かの役に立てるって、最高に幸せなことだなと思います。
些細なことでも、自己満でも、全然良いと思うんです。
ブログで情報発信をするのも、
「貢献感」を得るためのとても良い手段だと思います。
インターネットはレバレッジが聞くので、
自分がまだ会ったことのない遠くの人にまで、
自分の知識や経験、思ったことを届けることが出来ます。
自分の知識や経験を言語化していけば、それは自分の資産になっていく。
初めは下手でも、続けていれば、アウトプット力も上がるし知識もついてくる。
自分の価値観と合う人と繋がって、友達が出来たりもする。
だから、今の自分が好きになれない、自信が持てないという人は、
ちょっとしたことでも、誰かのために動いてみる。
思いつかない人は、とりあえずブログで情報発信してみる。
ということをおすすめします。
人のために役立つことをするのは、幸せになるための最高の方法だと思います。
退屈な時間が、どんどん面白くなっていきますよ。
ここまで読んで下さって、ありがとうございました♪
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